高校を辞めたい理由が複数ある場合もありますが、比較的多いのがいじめと不登校です。
クラスメイトへの対応方法を変える事でいじめが改善できれば転入する必要はありませんが、中には先生が非協力的だったり、どうにも出来ないケースもあります。
その場合、高卒資格を得るために通信制高校を考える方が多いです。この記事では、全日制高校を辞めて、通信制高校入学を考えている人が疑問に感じるポイントを解説します。
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通信制高校では自己管理が必要?
通信制では単位取得のためにレポート作成が欠かせないため、そこは自己管理が全日制よりも求められます。
自宅での自習が得意でない方は、私立だとサポート校を活用し、そこでレポートを作成できます。周りに他の生徒や先生がいる環境を作れば、卒業は難しいものではありません。公立だとサポート校が使えないため、私立よりも公立の方が自己管理力は求められます。
関連:通信制高校の単位の取得方法と仕組み|1年間で取れる単位とは
学費がかかる・・・
通信制は全日制よりも対面での授業が少ないため、基本的に学費は安いです。
公立だと年間2~5万円程度、私立だと 年間10~30万円程度です。(就学支援金を活用した場合)
その他の学費補助制度もあります。
通信制ならバイトの時間も作りやすいので、学費を全額自分で稼ぐ事も可能です。月にバイトで3万稼いでもお釣りが出ます。
卒業できる?通信制高校の中退率
通信制高校の中退率は、公立9.3%、私立5.8%です。私立の方がサポートが手厚いため、中退率が低いです。
詳細:通信制高校の卒業率は8割強、中退率は1割以下|公立と私立の差を紹介
全体生徒のうち、不登校経験者が過半数を超える通信制高校がほとんどですが、中退者は少数といえます。
卒業後の進路が心配・・
気になる所ですよね。
通信制高校では、卒業後に進学、就職しない人の割合は比較的高く、公立で55.3%、私立で36.1%となっています。この中には卒業後、バイトに就いた人も含まれます。
関連:通信制高校卒業後の進路詳細
卒業後に何もせずにただ家にいられても親御さんとしても困ると思いますので、卒業後にどうするかは2年次くらいからは考えておいたほうが良いですね。1年次から言われても卒業できるかどうかの不安が強く、そこまで考えにくいかもしれません。
引き継げる単位と年数について
全日制高校から通信制高校へ転入する場合、高1時であれば単位の引き継ぎはできませんが、高2時であれば高1の時に取得した単位の引き継ぎが可能です。在籍月数はいずれも引き継げます。
詳細:通信制高校への転入、編入の違いと高1、高2時に転入学の注意ポイント
転校(転入)するベストなタイミングは、年度の区切り(3月末)ですが、心が病んでしまうと回復にも時間がかかってしまいますので、無理はしない方が無難です。私立は入学を随時受け付けている通信制高校も多いです。
まとめ
高校を辞めたいと考えていて、通信制高校を考えている方向けに知っておいた方が良い事を解説しました。
人はどうしても環境に大きく左右されますので、どうしようも無い環境であれば、それを変える事で人生も大きく変わってくると思います。
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