大きな違いとして、通信制高校は卒業すると高卒資格が得られますが、高卒認定試験は高卒資格は得られません。
高卒認定試験は、様々な事情で高校に行けず、大学入学を目指す人が大学入学資格を得るために受けるものです。
高卒認定試験合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。
引用元:文部科学省
その他の両者の違いをわかりやすく解説します。
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資格取得要件の違い
高卒認定試験について
14科目の中から最少8科目、最多10科目を受験します。必修科目は英語・国語・数学・世界史の4科目で必ず受ける必要があります。残り4~6科目を、10科目の中から選択します。
試験は年2回(8月、11月)実施。合格要件は各科目40点程度で、合格率は約40%です。
独学での勉強期間については、人によって差がどうしても出ますが、1日3時間程度の勉強を1年程度続けて合格された方がいます。
※16歳以上でないと試験を受けられません。
通信制高校の卒業要件
下の3つすべてを満たす事で高卒資格が得られます。
- 高校に3年以上在籍している事
- 74単位以上取得している事
- 特別活動に合計30単位時間以上出席している事
費用の違い
高卒認定試験の費用
受験料自体は安いです。
4科目以上6科目以下受験・・・6,500円
3科目以下受験・・・4,500円
参考:出願に関する書類 文部科学省
その他どの勉強方法を選ぶかで変わります。
通信講座:約30万円
塾、予備校を活用:1年で65~80万円
参照元:高卒認定試験にかかる費用
通信制高校の学費
公立だと年間2~5万円程度。私立だと年間10~30万円程度です。
※保護者の収入状況により就学支援金を受けれる額が変わります。
それぞれ向いている人
高卒認定試験に向いている人
高卒認定試験は、短期間で大学受験資格を取得したい方向けです。独学で高卒認定試験合格はそれほど難しくありませんが、独学での大学受験合格はかなりハードルが上がります。予備校を1年だけ活用するにしても、通信制高校を3年で卒業できるくらいの費用がかかるため、要注意です。
試験に合格しても高卒資格が得られる訳では無い点も頭に入れておく必要があります。高認は16才から受験できますが、大学受験できるのは18才以上です。
通信制高校に向いている人
通信制高校は、中学や高校の時に不登校だった方で、高卒資格を取得したい方に向いています。通信制高校から大学に合格している方も多く、私立の通信制高校の大学進学率は18.8%です。