通信制高校のほとんどは、学年制ではなく単位制を採用しています。特徴として毎日登校する必要が無く、登校日数を大きく減らせます。
公立だと基本週1ペースの通学、私立だと最短で年4日、または週1~5日から登校日数を選択できます。
学年制の卒業までの流れはイメージがつきやすいと思いますが、通信制での具体的な単位取得方法はイメージしにくいのでは思います。
この記事では、通信制高校の単位は具体的にどうすれば取得出来るのか?を解説します。
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単位制とは
簡単に説明すると、英語Ⅰや数学Aなどの科目を勉強して合格すると、4単位や2単位等の決められた単位数を取得できます。それらの合計が74単位以上になれば卒業できる仕組みです。
それじゃ1年の時に40単位とって、2年は30単位、3年で4単位は可能なの?という疑問点も出てくると思います。
1年で取得できる単位の上限
年間で取得できる単位には、上限が高校毎に決められています。
学校によって誤差がありますが、35単位前後としているところがほとんどです。詳細は気になる高校に直接確認してみて下さい。こちらから各高校の資料を無料で請求できます。
卒業必要単位は74単位以上ですので、各学年どういった配分で取得するかは自由です。
次に、具体的に何をすれば単位が取れるのかを解説します。
単位取得までの流れ
単位修得までの流れとしては、それぞれの科目で決められた回数のレポート(添削指導)とスクーリング(対面での授業形式のもの、面接指導とも言われます)をこなし、年1~2回行われているテストで決められた点数以上取れればOKです。
レポートの提出回数や、スクーリングの日数、テストで何点以上取れればよいのか等は、科目や学校毎によって異なりますが、大まかな目安を紹介します。
高等学校学習指導要領によると、数学を1単位取るためには、レポートを3回(3通)提出し、50分のスクーリングに1回出席する必要があります。
仮に数学Aが4単位でしたら、単純にこの4倍です。年間でレポートを12回、50分のスクーリングに4回出席すればOKです。あとは試験が年に1~2回あります。
スクーリングの日数は、公立の通信制高校だと週1ペース、私立だと年間5日程度でOKのところもあります。これはTVやネットでのスクーリングが代用となり、最大60%まで免除出来るためです。
単位認定試験について
通信制高校のテストについては、それほど難易度は高くありません。
というのも、範囲がレポートで勉強した中からになりますので、かなり的を絞って勉強できます。
特に公立の通信制高校だと、様々な状況の方が来られていて学力にも差があります。テスト合格のハードルは低めです。
ただし、何の勉強もせずに望み、不合格だとその科目で今まで頑張ってきたレポートや、スクーリングが単位には加算されません。年に1回か2回(9月、2月ごろ)ですので、せめて今まで提出したレポートを振り返ってから試験に望んだ方が良いです。
単位認定される時期
単位認定試験合格後に認定されます。通常後期が終わる2月、3月ごろですが、分割認定を行っている高校の場合、前期試験終了後(9月)に2単位認定される所もあります。
単位制のデメリット
学年制と比較しての単位制のデメリットとして、自分のペースでレポート作成できる分、自主性が求められます。家でのレポート作成が苦手という人は、サポート校に通っている人もいます。
学年制と比較すると集団での活動が少ないため、友達は全日制の方が作りやすいです。
関連:通信制高校での友達の作り方3つ|こう話しかければOK!
まとめ
通信制高校で単位を取得するためには、規定の回数のレポートの提出とスクーリングをこなし、テストに合格すればOKです。
勉強する科目については、必ず取得する必要のある必修科目と、好きなものを選べる選択科目があります。出来るだけ興味を持てる科目を選ぶ事が、卒業への近道といえます。