通信制高校の卒業条件は次の3つです。
- 高校に3年以上在籍している事
- 74単位以上取得している事
- 特別活動に合計30単位時間以上出席している事
順に詳細を解説します。
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高校に3年以上在籍している事
高校に在籍していた期間が合計で3年以上であれば大丈夫です。
学校教育法には次のように記されています。
高等学校の修業年限は、全日制の課程については、3年とし、定時制の課程及び通信制の課程については、3年以上とする。
引用元:学校教育法第46条(文科省)
通信制高校に編入、もしくは転入した場合は、前の高校に在籍していた期間も加算できます。(月単位の加算が可能です)
合計74単位以上修得している事
高等学校学習指導要領によると、高等学校卒業までに修得する単位数として74単位以上と決められています。
74単位のイメージとしては、全日制高校であれば出席日数やテストが問題なければ、1年間で約30単位認定されます。
通信制高校のほとんどは学年制ではなく、単位制です。
単位修得までの流れとしてはそれぞれの科目(必修科目と選択科目があります)で、
- レポートの提出
- 決められた時間数のスクーリング(対面での授業)に出席
- 定期テスト(年1~2回程度)
をクリアすればOKです。
詳細:通信制高校の単位の取得方法と仕組み
スクーリングの日数は、公立の通信制高校だと週1ペース、私立だと年間5日程度でOKのところもあります。
以前の高校で修得した単位がある場合、それを引き継げます。
特別活動に合計30単位時間以上出席する
特別活動とは、いわゆる英語や国語等の授業ではなく、課外活動のイメージです。
詳細:通信制高校の特別活動とは
特に不登校を経験されているは、出来るだけ参加しやすいものをセレクトしたいところです。
学習指導要領では、次のように定められています。
通信制の課程における特別活動については、ホームルーム活動及びクラブ活動を含めて、各々の生徒の卒業までに30単位時間以上指導するものとする。
引用元:高等学校学習指導要領 第3章
単位時間とは
これをパッと見て、30単位時間以上って具体的に何時間くらいなの?という疑問を持つ方も多いと思います。
30単位時間を時間換算すると、25時間になります。
単位については、1単位時間を50分とする
引用元:高等学校指導要領 第1章 第2款
計算としては、30単位時間×50分(1単位時間)÷60分=25時間です。
特別活動とは
通信制高校の特別活動は、ホームルーム、生徒会活動、学校行事(文化祭や宿泊行事など)で構成されています。学校によって様々なものがあります。
詳細:通信制高校の特別活動とは
集団活動が嫌な人にとっては煙たく感じられるものですが、通信制高校の特別活動の時間数は、全日制と比較して最小限に緩められています。
特別活動は学校によって特色があり、参加しやすそうなものを選べます。友人が欲しい人は、会話する良いきっかけになります。
まとめ
通信制高校の卒業に必要な条件は
- 高校に3年以上在籍
- 74単位以上取得
- 特別活動に合計30単位時間以上出席
の3つです。
1つ、もしくは2つ満たせた状態では卒業不可で、この3つをすべて満たすと無事卒業です。