公立通信制高校の費用(授業料)は、結論からお伝えすると
です。
授業料とは別に教科書・学習書代、行事(宿泊学習会)等の費用で、年間3万円程度かかる場合が多いです。つまり公立通信制高校の場合、年間に必要となる費用のトータルは、5万円程度となります。
受験料は1,000円程度(都道府県により若干差ががあります)、入学金は500円と格安です。
授業料の内訳を解説します。
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公立通信制高校の学費の仕組み
公立通信制高校の学費は受講料と呼ばれていて、受講登録1単位あたりの費用が各都道府県教育委員会で設定されています。つまり、都道府県ごとに受講料(学費)が異なります。
受講料の設定は、1単位あたり175円~700円で設定されています。主要都道府県のそれぞれの1単位当たりの受講料と、3年間の受講料(卒業までに必要な単位数74単位)を紹介します。
主要都道府県の公立通信制高校の受講料詳細
- 東京都、愛知県:1単位当たり336円(3年間74単位分:24,864円)
- 大阪府:1単位当たり330円(3年間74単位分:24,420円)
- 福岡県:1単位当たり300円(3年間74単位分:22,200円)
就学支援金を活用するとさらに安くなる
就学支援金とは、返済不要の国からの支援金です。
詳細:高等学校就学支援金の具体的な金額と注意点5つ
公立の通信制高校の場合、就学支援金の上限は月額520円と設定されています。
参考:文科省資料
つまり、年間だと520円×12ヶ月=6,240円の支援が受けられます。
これを活用すると実質必要な受講料は東京都の場合、年間3,840円になります。
(年間で30単位取得した場合。336円(1単位当たりの受講料)×30単位=10,080円-6,240円=3,840円。)
3年間74単位分だと=6,144円になります。
(74単位分の受講料:24,864円-就学支援金:6,240円×3年間)
公立全日制高校(通学)の授業料は年間で約12万円程度、私立の場合は年間約20万円~30万円(就学支援金を活用した場合、3年間で30~60万円)なので、公立通信制高校の受講料は非常に安いです。
注意点2つ
公立通信制高校の学費は非常に安いのですが、注意点が2つあります。
月払いではなく、1年分1括での支払いが多い
ほとんどの公立通信制高校が、月払いではなく1年分1括での支払いになります。受講料、その他諸費用含めて5万円程度の支払いになります。
大学進学目的の人には向いていない
高校によっては大学進学に対応しているところもありますが、基本的に公立の通信制高校は、働いている人が高校の卒業資格を取得するための学校とされており、進学指導に対応していないところが非常に多いです。相談にはのってくれますが、自分で大学進学のための勉強をしなくてはなりません。
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