通信制高校=人生終わり?Yahoo!知恵袋・なんjにネガティブワードが書き込まれている現実と理由

「“通信制高校は人生終わり”というワードを見て、不安になっている..」「通信制高校は人生終わりと言われる理由を知りたい」と思っていませんか?

通信制高校は、人生終わりではありません。



「通信制高校」と関連してよく検索されるキーワードとして、検索候補に「人生終わり」と表示されるようになっているだけです。
この記事では、
- 「人生終わり」を見て、不安になっている人
- 「人生終わり」と言われる理由を知りたい人
- 通信制高校へ入学を検討している人
に向けて、
- 通信制高校は、人生終わりではない理由
- 通信制高校に、生徒数が増加し続けている理由
- 通信制高校が、令和時代に適応した多様性高校である理由
などについて、詳しく解説しています。
このページを最後まで読むと、通信制高校の古いイメージがアップデートされない中、東京大学の合格者を輩出するなど、多くの生徒から人気を集める「令和時代に適応した多様性高校」であることが具体的に理解できます。
ぜひ、最後までご覧ください。
通信制高校は、人生終わりではない


「人生終わり」という言葉は、精神的自立に向けて心理的に不安な状態の高校生がYahoo!知恵袋への質問やネット掲示板へ書き込む際によく使う言葉です。



そのため、「通信制高校」だけでなく、「受験」「友達」「将来への不安」「不登校」「理想の高校生活」「高校中退」などの”悩み”に紐づけて「人生終わり」という言葉がよく検索されています。



ネガティブワードは、ポジティブワードよりも気になってしまいますが、「よく検索されている=事実」ではありません。
「人生終わった」と思った瞬間も、人生は続いています。「終わった」と諦めるのではなく、「これからどうしていくか」を考えましょう。
「通信制高校 人生終わり」が、検索候補に出てくる理由


「通信制高校 人生終わり」が、検索候補に出てくる理由は、「通信制高校 人生終わり」に関するページが大量に作られ、よく見られているためです。



Yahoo!知恵袋では、「通信制高校 人生終わり」に関連したQ&Aが、2,664件もヒットします。



質問日時が最も古い質問は、2005年8月22日まで遡ります。
20年にわたり、「通信制高校 人生終わり」に関連した質問が投稿され、2,664ものページが生成されてきました。


検索エンジンは、検索キーワードに対して、よく見られているページやキーワードを、ユーザーの検索意図に沿った必要な情報として、検索結果に表示させます。
「人生終わり」というワードも、「通信制高校」に関連して必要とされている情報として、検索候補に出力しているのです。
昔の書き込みによって生成された「通信制高校 人生終わり」という検索候補が、現代の高校生を不安にさせ、今でもYahoo!知恵袋で質問したり、Google検索されていることが、通信制高校のイメージがアップデートされない要因の1つになっているのかもしれません。
「通信制高校 人生終わり」が、Yahoo!知恵袋やなんjに書かれる理由


通信制高校は、多様な学習ニーズに応じる中で、さまざまな事情を抱える生徒の学習機会を確保する役割を担ってきました。



精神的自立に向けて成長している年代の高校生にとって、さまざまな事情を抱えることは心理的に不安な状態になることも難しくないでしょう。



1990年代に入ってから本格的に日本に普及したインターネットですが、身近な人には話せない心理的な不安は、Yahoo!知恵袋やネット掲示板に書き込むことで昇華してきたのかもしれません。
ここから、通信制高校のイメージがアップデートしていきましょう。
通信制高校のイメージをアップデート


通信制高校に対して、ネガティブなイメージを持っている人も一定数いることは事実です。



通信制高校(高等学校通信制課程)は、勤労青年に高等学校教育の機会を提供するものとして戦後に制度化されました。



戦後80年にわたって、多様な学習ニーズの受け皿としての役割を果たしてきましたが、時代の変化に応じた通信制高校の在り方も、文部科学省で議論されています。
文部科学省は、令和2年5月21日に「時代の変化・役割の変化に応じた定時制・通信制課程の在り方に関する具体的論点」について議論しています。
20年前から、「通信制高校 人生終わり」に関する質問が書き込まれていましたが、2003年度に施行された構造改革特別区域法によって株式会社による学校開設が認められ「現代の通信制高校」は急増しています。
通信制高校の学校数・生徒数は増加中


文部科学省が2024年12月18日に公表した「2024年度学校基本調査」によると、2024年度の通信制高校在籍生徒数は、29万87人となり前年度に続き過去最高生徒数を更新しています。
学校数 | 前年度比 | |
---|---|---|
公立通信制高校 | 79校 | 1校増 |
私立通信制高校 | 224校 | 13校増 |
合計 | 333校 | 14校増 |
通信制高校の学校数は、公立が79校(前年度より1校増)、私立が224校(前年度より13校増)の合計303校に増加しました。
生徒数 | 全体の割合 | |
---|---|---|
全日制 | 2,826,266人 | 88.6% |
定時制 | 72,191人 | 2.3% |
通信制 | 290,087人 | 9.1% |
合計 | 3,188,533人 | – |
高校生生徒数は、全日制が282万人(88.6%)、定時制が7万人(2.3%)、通信制が29万人(9.1%)の合計318万人の中で、全体の9.1%が通信制高校の生徒数ですが、全日制高校の生徒数が減少している中、通信制高校の生徒数は増加し続けています。
通信制高校の生徒数が増加する理由
通信制高校の生徒数が増加している理由は、下記の7つです。
- 不登校生徒の増加
- ひとり親世帯の増加
- 新型コロナウイルス禍の影響
- 学習ニーズの多様化
- 高校の在り方の変容
- 時間の自由度
- 総合型選抜を導入する大学の増加
不登校生徒の増加
通信制高校は、多様な生徒の受け皿になっています。



文部科学省の17年度の調査によると、通信制高校に在籍する半数の生徒が小中学校で不登校経験がありました。



22年度には不登校の小中学生は、前年度比2割増の29万人と過去最多を更新しています。
ひとり親世帯の増加
通信制高校に在籍する生徒のうち、ひとり親家庭の生徒は2割程度を占めています。


新型コロナウイルス禍の影響
新型コロナウイルス禍を経て通信制高校を選ぶケースは、増えているとみられます。
コロナ禍での自宅学習によって、集団学習ではない方が自分に合っていると気づいた生徒も多くいたのかもしれません。
学習ニーズの多様化
教員1人に対して、40人の生徒が同じ授業を受ける「集団学習」が合わないなど、学習ニーズが多様化しています。
集団学習の場合、40人全員の学習ペースに合わせて授業が進んでいきます。



集団学習は、学習ペースが早い生徒からすると、遅く非効率だと思う反面、学習ペースについていけない生徒からすると、学力低下の要因になってしまいます。



また、黒板に書かれたことを、ノートに書き写すような授業では、物足りないと思う生徒や学習が定着しないという生徒もいます。
そのような集団学習ではなく、自分のペースで学習を進められる通信制高校の方が、自分に合っているという理由で、通信制高校に入学するケースが考えられます。
高校の在り方の変容
今の教育制度は、100年前にできた仕組みであり、1つの教室に大勢の生徒が集まり、先生のもとでいろんな授業を行うというのが効率的でした。
インターネットが普及する前の時代は、先生から学べる教室という場は他にありませんでした。



インターネットが普及し、SNSやYouTubeが身近にある現代では、学べる場所がいくらでもあります。



そのような現代では、高校という存在も変わってきているのです。
もちろん、進学校で優秀な生徒が集まる高校や、サッカーなどのスポーツ強豪校、音楽活動に必要な設備や環境が整った高校の場合、そこで出会える人や高校生活はかけがえのない青春になります。
時間の自由度
通信制高校では、通学などの移動時間を減らせるだけでなく、カリキュラムも柔軟で9:00~15:00まで学校で授業を受けなければいけないという縛りもありません。



そのため、高校卒業資格の取得を目指しながら、受験勉強や探究活動、スポーツや音楽、芸能活動など自分のやりたいことに使える時間を増やすことができます。



例えば、スポーツ選手やアーティストを目指す人にも通信制高校は人気を集めています。
- ado(アーティスト)
- 久保建英(サッカー選手)
- 池田美優(ファッションモデル)
将来、就職を考えている人の選択肢としても、通信制高校は一般化していく可能性が考えられます。
不登校など特別な事情を抱える多様な生徒だけでなく、いわゆる”普通の子”があえて通信制高校に進学する理由は下記のリンク先をご覧ください。
総合型選抜を導入する大学の増加
現代では、受験方法も多様化しており、戦略的な受験で大学合格のチャンスを広げることができるようになりました。



これまでは、ほとんどの人が一般選抜で受験してきました。



しかし、近年では、総合型選抜(旧AO入試)や、学校推薦型選抜(公募制推薦・指定校推薦)の受験者が増えてきています。
文部科学省が公表した「令和4年度国公立大学入学者選抜の概要」によると、国公立大学で総合型選抜(AO入試)を実施する大学・学部は、年々増加しています。
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|---|
国立大学 | 59校 | 63校 | 64校 |
公立大学 | 36校 | 36校 | 38校 |
合計 | 95校 | 99校 | 102校 |
大学が総合型選抜を導入している理由は、下記のリンク先をご覧ください。


通信制高校から大学進学


全日制高校に行きにくくなった人が、通信制高校に転入して高校卒業資格を取得するというケースも0ではありません。



ただ、令和の通信制高校では、東京大学の合格者を輩出するなど、優秀な生徒が率先して、通信制高校に進学する流れも生まれています。



通信制高校のサポート校には、高校中退を防ぐだけでなく、あなたの学習やメンタル面を支えてくれ、大学進学までサポートしてくれる仕組みがあります。
通信制高校が「普通の高校」になる未来


これまで全日制高校が、いわゆる「普通の高校」と呼ばれてきました。



全日制高校が「普通の学校」と呼ばれてきた理由は、高校生の約90%が全日制高校に通ってきた歴史があるからです。



一方、通信制高校は、全日制高校と比較して少数の生徒が通う高校だったため、「普通じゃない高校」というネガティブなイメージを持たれることもありました。
ただ、今までの「普通の学校」と呼ばれてきた全日制高校は、100年前にできた仕組みであり、生まれた時から当たり前にインターネットがある令和時代の高校生にとって普通ではなくなっている背景があります。
そして未来、通信制高校が「普通の高校」になる可能性が、日本が抱える社会問題にあります。
日本の社会問題を解決する通信制高校
日本は、少子高齢化が進んでいます。



それに伴って地方の場合は、過疎化によって維持できなくなっている学校が増えてきています。



また、教育機会や教員の確保も難しくなってきています。
通信制高校の場合は、地方にいながらも、日本全国の地域と同じ教育を受けることができる。
地元を離れて全日制高校に通うよりも、地元にいながら通信制高校で学習することで、若者の人口流出の抑制にも寄与できるのではないでしょうか。
通信制高校が「普通の高校」になる未来では、日本の社会問題も解決できる存在になるかもしれません。
まとめ「通信制高校は、令和時代に適応した多様性高校」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今の通信制高校は、
- 良い学校が、どんどん設立されている
- 良い先生も、どんどん集まっている
- 優秀な生徒も、どんどん増えている
そのような環境の中で、通信制高校で一生の友やコミュニティを築ける時代になっています。



最後にここまで読んでいただいた方には、「自分の信念」を持っていただきたいと思います。



ここまでの情報をもとに、自分がどう思ったのかを大切にしていただき、これからの人生を通信制高校から始めるのか。他の道を選ぶのかは、あなた次第です。
下記から、いろんな通信制高校の資料を取り寄せることができます。まずは、資料請求してみて、これからの進路を考えてみてください。
あなたの人生を応援しています。