通信制高校ってどんな感じ?1日のスケジュールなど学校生活を簡単にわかりやすく解説

「通信高校ってどんな感じの学校生活なの?」「通信制高校に通っている生徒は、どんな人で、どんなスケジュールで1日を過ごしているの?」と思っていませんか?

通信制高校とは、多様化する学びのカタチを叶える高校です。



文部科学省が公表した「学校基本調査」によると24年度の通信制高校在籍生徒数は、約29万人となり過去最高生徒数を更新しました。
全国の高校生の11人に1人が通う通信制高校は、高校生活を充実させる新たな選択肢として今、人気を集めています。
この記事では、
- 通信制高校が気になっている人
- 高校選びで失敗したくない人
- もっと充実した高校生活を過ごしたい人
に向けて、
- 通信制高校の学校生活
- 通信制高校に通う生徒の特徴
- 通信制高校での1日のスケジュール
などについて、詳しく解説しています。
このページを最後まで読むと、通信制高校の学校生活や通っている生徒がどんな人で、どんなスケジュールで1日を過ごしているのか具体的に理解できます。
ぜひ、最後までご覧ください。
通信制高校ってどんな感じの高校?
通信制高校には、下記のような特徴があります。
- 登校日数を選択できる
- 多種多様なカリキュラムがある
- オンライン学習中心で時間を効率的に使える
- 好きな時間にやりたいことができる
- 特徴的な学びを得られる
- 校則がゆるやか



文部科学省が令和3年に公表した「新しい時代の高等学校教育の実現に向けた制度改正について」によると、通信制高校は元々、働く学生にも教育の機会を提供するため、戦後に制度化された仕組みでした。



近年では、学習時間や時期、方法等を自ら選択して自分のペースで学ぶことができる通信教育ならではの特長を生かして、働く学生のみならず、スタートラインも目指すゴールも異なる多様な生徒に対して教育機会を提供しています。
令和の通信制高校は、過去のイメージと違う
戦後、働く学生にも教育機会を提供する目的で、制度化された通信制高校。



これまで、働く学生をはじめ、心身の不調や人間関係、家庭環境などさまざまな事情によって、全日制高校に通えない生徒の受け皿として、機能してきました。



しかし、今の通信制高校は、その時間の自由度を有効活用して自分が目指す進路先や将来に向けて目的を持って入学する生徒が増えています。


通信制高校はどんな人が行くのか


通信制高校には、教室の中にいるだけでは経験できないような特徴的な学びに魅力を感じて入学する人が多くいます。
通信制高校の生徒の特徴
通信制高校には、不登校だけでなく、さまざまな事情で全日制高校を中退した人や新たな高校生活を始めたい人、時間の自由度を活用して学業以外のことに専念したい人が集まってきています。



最近の傾向として、日本や世界で活躍する一流のスポーツ選手やゲーム配信者、eスポーツに取り組むプロプレイヤー、SNSで活躍するインスタグラマーやYouTuberなどが増えています。



さらには、起業家やプログラマーなど、学業以外の活動に専念したい人も通信制高校を選ぶケースが増えています。
やりたいことや目標がある人も行く通信制高校
通信制高校では、自分の好きな時間に勉強することができます。



そのため、勉強以外の時間は、自分の好きなことや得意なこと、やりたいことに専念するができます。



例えば、イラストを描きたい、動画を制作したい、プログラミングを学びたい、音楽を作りたい、スポーツに専念したいなどに時間をあてることができます。
- 声優
- イラスト
- ダンス
- プログラミング
- 語学
- 留学
- 起業
- 投資
- ファッション
- eスポーツ
- 大学受験対策
通信制高校の中には、このようなニーズに合わせて、特徴的な学びを得られる課外授業や専門コース、部活動などを設置している学校もあります。


通信制高校の学校生活・イベント


通信制高校には、全日制高校と同じようにさまざまな学校行事やイベントがあります。
学校行事
- 入学式
- 卒業式
- 修学旅行
- 文化祭
- 体育祭
イベント
- ハロウィン
- クリスマス
学校行事の内容や頻度は、それぞれの通信制高校によって異なるため、どんな学校行事があるのか、月にどれくらいあるのかという基準で高校選びをしてみるのもおすすめです。
学校行事やイベントは、普段はあまり関わらない人とも仲良くなれる良い機会です。



学校行事やイベントは、任意参加にしている通信制高校も多いので、自分のやりたいことに時間を使いたい人や、自分のペースで無理なく過ごしたい人は、参加しなくても大丈夫です。



ただ、学校行事への参加が「高校卒業のための単位」として認められている場合もあるので、積極的に参加した方が良いケースもあります。
単位修得のための学校行事なのか、任意参加の学校行事なのかは、事前によく確認しておきましょう。
通信制高校で友達はできる?


通信制高校は登校日数が少ない分、コミュニケーションが取れる機会は限られています。
ただ、通信制高校の中には、放課後のクラブ活動や文化祭、体育大会や修学旅行など生徒同士で交流するイベントをたくさん準備している学校も多くあります。



このようなイベントをきっかけに、友達と一緒に1つのことに取り組むことで、友情が深まっていきます。



最近では、全日制高校と変わらず、週5日登校できる通信制高校も増えているので、自然と友達ができる環境になっています。
友達ができるか不安な人は、週5日登校するコースや通信制高校を選んだり、学校行事に積極的に参加することがおすすめです。
逆に、あまり人とは関わらずに過ごしたい人は、登校日数が少なく、任意参加の学校行事が多い通信制高校がおすすめです。
通信制高校の1日のスケジュール


通信制高校は、日中に登校する必要がないため、自分自身のライフスタイルに合わせてスケジュールを立てることができます。
通信制高校生の1日のスケジュールの例を、ずっと家にいる日と通学する日、朝の体調が悪い日のパターン別に見ていきましょう。
ずっと家にいる平日のスケジュール
自宅学習で、規則正しい生活を過ごす平日のスケジュール例です。
- 8:00 起床・朝食
- 8:40 朝の散歩
- 9:00 オンラインホームルーム参加
- 9:15 朝の自宅学習
- 12:00 家事・昼食
- 12:40 ネットサーフィン
- 13:00 昼の自宅学習
- 17:30 夕食作り・夕食
- 19:00 入浴
- 20:00 ゲームや趣味の自由時間
- 21:00 夜の自宅学習
- 22:30 日記
- 23:00 就寝
通信制高校は、自宅での自学自習が中心となりますが、朝にオンラインホームルームがある学校も数多くあります。
オンラインホームルームがあることで、日々の生活の乱れを防ぎ規則正しい生活が送れます。
通学した後アルバイトする平日のスケジュール
- 8:00 起床
- 9:00 登校・ホームルーム参加
- 9:30 午前授業
- 12:30 学校の友だちとランチ
- 13:30 午後授業
- 14:30 アルバイト
- 18:00 夕食
- 19:00 入浴
- 20:00 自由時間
- 21:00 夜の自宅学習
- 22:30 日記
- 23:00 就寝
14:30からアルバイトに行けるというのは、通信制高校のメリットです。
朝の体調が悪く昼から通学する平日のスケジュール
- 11:00 起床
- 12:00 散歩・昼食
- 13:00 登校・午後授業
- 16:00 先生と進路相談
- 17:00 帰宅
- 18:00 夕食
- 19:00 入浴
- 20:00 大学受験勉強・日記
- 23:00 就寝
起立性調節障害などで起きられない朝は、11:00に起床し、午後から学校に登校します。
入浴時間を長めにとることで、1日のペースを整えている人もいます。
通信制高校の勉強


通信制高校では、自分で学習を進めていく必要があります。
全日制高校のように毎日授業がある訳ではないため、学習内容が理解しにくいこともあります。
通信制高校の勉強は、「自学自習」「レポート提出」「スクーリング」「テスト」を繰り返し、下記の3つで卒業に必要な単位を修得します。
- レポート提出
- スクーリング
- テスト
①自学自習
通信制高校の勉強は、自学自習が基本になります。
学校から配布されるテキストやネット動画などを用いて、自分のペースで勉強を進めていきます。
②レポート提出
レポートは、学習理解度の判断材料となります。



レポートを作成し、ネットや郵送で提出、もしくは登校した日に直接先生に提出します。



提出後は、先生がチェックしてくれたレポートが返送されてくるので、チェック項目を見直して学習内容を定着させていきます。
学校のカリキュラムや選択するコースにもよりますが、1ヶ月で提出するサポートの数は4〜8回ほどで、多くても週に2回ほどになります。
③スクーリング
学校に登校して、先生と面談したり、個別指導を受けたり、一斉授業を受けたりすることをスクーリングといいます。



自学自習を進める中で、わからない部分やレポートで学習が定着できてない部分について、質問をすることができます。



また、メンタル面や生活面で、悩んでいることや困っていることなどを相談できる機会にもなります。
スクーリングでは、「1人で解決できないこと」を解消できる時間になります。
スクーリングの頻度は、学校によって異なり、最も少ないところで年間4日、多いところでは毎日登校することもできます。
スクーリングは、通信高校に進学する上でとても重要な要素となるので、自分に合った登校頻度の学校やコースを選ぶことをおすすめします。
④テスト(単位認定試験)
通信制高校の主なテストは「単位認定試験」と呼ばれており、中学校や全日制高校で行われる中間試験や期末試験といった定期考査にあたるものです。
単位認定試験は、高校卒業資格に必要な「単位」を修得するための最終テストとなります。



ほとんどの通信制高校では、年に1回行われ、試験範囲は全日制高校の試験よりも圧倒的に広いことが特徴です。



自学自習やサポート、スクーリングで学んだことが学力として定着しているかどうかを確認するための試験ですが、主な出題元はレポートからになります。
レポートにしっかりと取り組んでいれば、比較的容易に解ける内容になっています。
通信制高校に制服はあるの?


通信制高校には、制服がない学校もあるため「自由な私服で登校したい!」という人には、制服がない通信制高校がおすすめです。



中には、制服を用意している学校もあり、「制服を着たい!」という人や「私服コーデを考えるのが面倒」という人には制服がある通信制高校がおすすめです。



制服はあるけど、「服装自由」という通信制高校も多くあり、「普段は自由な私服コーデで通って、卒業式などは制服を着たい」という人や「制服と私服を組み合わせてコーディネートを楽しみたい」という人には、どちらでも選べる通信制高校がおすすめです。
通信制高校は校則厳しい?
通信制高校の校則は、全日制高校よりもゆるやかであることがほとんどです。
特に、目立つ規則はなく、生徒の主体性を尊重してくれます。



全日制高校では禁止されていることが多い、髪染めや派手髪、メイクや化粧、ピアス、アルバイトなども通信制高校では規制されていません。



通信制高校の校則は、ゆるやかで、生徒の自由度が高い一方で、マナーやモラル、礼儀などについてはきちんと指導してくれます。
通信制高校に通っても、卒業後に社会人として必要な教養はしっかりと身につけることができます。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
通信制高校の学校生活や通っている生徒がどんな人で、どんなスケジュールで1日を過ごしているのかを詳しく解説してきました。



ここまで読んでいただいた方の中には、「通信制高校のイメージが変わった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。



新たな学校生活をイメージした上で、自分に合った通信制高校を資料請求や学校説明会へ参加して選んでいくことをおすすめします。
下記から、いろんな通信制高校の資料を取り寄せることができます。まずは、資料請求してみて、これからの進路を考えてみてください。