技能連携校(技能教育施設)とは、
専修学校で取得した単位を、通信制高校の単位として組み込める仕組みを持った専修学校の事です。
どんな専修学校でも技能連携校になれる訳ではなく、所在地の都道府県の教育委員会から指定を受けている専修学校である必要があります。参考:学校教育法第55条
専修学校ってあまり聞き慣れない学校ですよね。わかりやすく解説します。
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専修学校とは
一言でお伝えすると、仕事に直結した能力を身に付けるための学校の事です。学校教育法で定められた正規の学校になります。
最も認知度が高い「専門学校」も専修学校に含まれます。入学資格が中卒でもOKの専修学校は、高等専修学校と呼ばれています。技能連携校になるのはこちらになります。
高等専修学校では、仕事に直結した様々な国家資格の取得が可能です。↓のような国家資格取得の養成機関となっています。
- 看護師
- 介護福祉士
- 自動車整備士
- 美容師
- 理学療法士
参考:高等専修学校(文科省)
しかしながら、高等専修学校のデメリットとして高卒資格が取得できないという特徴があります。
そのため、上記の資格取得を目指しながら高卒資格も合わせて得るために、ダブルスクールで通信制高校に通う方がおられます。
ダブルスクールだけれども、専修学校で取得した単位を通信制高校の単位として組み込めるのが技能連携校のシステムになります。
技能連携校での単位が、何単位まで高校の単位として組み込めるか
卒業に必要な単位数の2分の1以内
とされています。
引用元:通信制過程について 文部科学省
通信制高校の卒業条件は74単位以上ですので、つまり37単位以内になります。
技能連携校を使うと、通信制高校で取得する単位は、通常の半分程度で済みますのでかなり大きいですね。
とはいえ、ダブルスクールになりますのでスケジュール的には通常の高校に通うよりもハードです。高等専修学校に通うだけで、ほとんどの場合週5で授業スケジュールが埋まります。通信制高校のみの場合と大きく違います。
技能連携制度が向いている人
「特定の資格を取得してその仕事に就きたい、同時に高卒資格も取得したい」という目的が明確な人が向いています。
大学に行っていても将来やりたい仕事が明確ではない人も多いので、少数派かもしれません。
ですので、とりあえず高卒資格が欲しい方、不登校の方は技能連携校の仕組み(技能連携制度)を使うよりも、サポート校を利用しながら通信制高校卒業を目指す方が向いています。