少年院(刑務所)に入っていても入学・編入できる通信制高校3校

投稿日:2019年4月11日 更新日:

少年院に入る方は、院に入る事も不安だと思いますが、それと同時に退院(退所)した後の事も不安になると思います。

やり直しがスムーズに効くように少年院の中には、中学校や高校を設置しているところもあります。この記事では少年院と連携している通信制高校と、中学校を修了できる少年院を紹介します。

少年院と連携している通信制高校3校

いずれも公立の通信制高校です。

栃木県立宇都宮高校(他県受け入れOK)

喜連川少年院(所在地:栃木県さくら市喜連川3475-1)と連携しています。

喜連川少年院は、全国で唯一少年院内に高校通信制課程を設置しています。

院内に通信制高校が設置されたのが1974年ですので、40年以上の歴史があります。基本週に1回スクーリングで宇都宮高校の先生方が来院しています。

こちらの特徴としては、他県(栃木県以外)からも少年を受け付けている点です。

喜連川少年院では全国から広域収容を行っており、編入を希望し、かつ要件を満たしている少年については、管区を越えて受入れることとしています。

引用元:法務省矯正局 「少年矯正NOW」 2015 P16

やる気さえあれば、少年院で過ごしながら高校卒業資格を取得できるのは良いですね。同資料によると、院内で高校に在籍しているのは10名程度との事です。

宇都宮高校の先生方の意志があるからこそ成り立っていると思いますが、全国どこの少年院でも同じ制度だとよりやり直しがききやすい社会になると思います。

院を仮退院する時に、高校卒業要件が満たせていない場合は、もちろん帰住先の通信制高校に転入(転校)する事も可能です。転入時は、こちらで取得した単位と在籍期間は引き継がれます。

高卒資格があると、当然ながら仕事の幅は広がります。

長野県立松本筑摩高校(他県受け入れOK)

松本少年刑務所(所在地:長野県松本市桐3丁目9-4)と連携しています。

こちらも広域収容に対応しており、他県からも少年を受け入れています。

松本筑摩高校の教員が来所してのスクーリングに加え、高校の非常勤講師の発令を受けている教育専門官(松本少年刑務所職員)が中心となって運営されています。

参考:法務局 犯罪白書第7篇 2012

ちなみに松本筑摩高校は、託児室併設の数少ない通信制高校でもあります。様々な状況の生徒を受け入れている日本一懐の深い高校だと思います。

岩手県立社陵高校

盛岡少年院(所在地:岩手県盛岡市月が丘2-15-1)と連携しています。

こちらの少年院は広域収容に対応していないため、他県の方は無理ですが、通信制高校と連携している数少ない少年院です。

参考資料:法務局 受刑者に対する処遇について P3

中学校を卒業できる少年刑務所

松本少年刑務所は、日本で唯一中学校の分校が併設されています。
(松本市立旭町中学校の桐分校)

中学校ということもあり、授業は1日7時間、週5日実施されています。さらに夜は3時間の自習ですので、一般的な中学校よりもハードスケジュールです。

全国各地から入学を受け入れており、入学は旭町中学校長が1人1人面接を行って決めています。

まとめ

何らかの事情で少年院に入ったとしても、上記の高校ならやる気次第でやり直しがきくのがとても良いですね。

学歴が理由で働けないと、状況的にどうしても再犯率が高くなってしまいます。
働く上で中卒か高卒かでは大きな違いがあります。

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