通信制高校を考えている、通っている生徒で声優に興味関心がある、声優になりたい人は比較的多いです。
親御さんからすると、そんなのなれる訳ないだろ!なれたとしても食べていけるのは一握りだけだから止めておけ!と言いたいところだと思います。
通信制高校を活用する方は不登校経験者が多いですが、自宅でアニメやネットを見ていると、声優が身近に感じられて、憧れるのも自然な事かもしれません。
たとえプロになれなかったとしても、通信制高校で声優を目指すとメリットがありますので、それを3つ解説します。親御さん向けの記事です。生徒さんの場合は、この記事を親を説得する材料にしてみて下さい。
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不登校やひきこもりの場合、家から出るきっかけになる
不登校経験者には、「サポート校に週1で通う」と決めてもそれが守れない生徒もいます。しかし
声優の○○さんの授業があるのなら、行ってみたい、話を聞いてみたい
というモチベーションから、通学になるケースもあります。
興味のある事を通して社会と繋がり、不登校やひきこもりを脱出するきっかけになるというメリットがあります。
コミュニケーション力、自己表現力が身に付く
声優の授業では、声を出すボイストレーニングや、役になりきって声をかけあう演劇的なエクササイズも行われます。
悲しさや寂しさを感じている役や、笑いや喜びを表現する役もありますが、その役になりきって演じるうちに自分自身の感情に触れるきっかけにもなります。自分の感情に触れる事ができると、同じように相手の気持ちを汲み取る力も上がります。
不安感や苦しさ等の自分の気持ちや感情を、具体的な言葉として伝えたり、言語化するのはある意味勇気がいります。若い時には苦手な人も多いです。そんな時に声優の役として、そういった言葉を口に出す事で、その思いがクリアになって新しい元気が湧いてくるきっかけになります。
また、ボイストレーニングを通じてしっかりと相手に通る声を作ることもできます。こういったスキルは声優になる、ならないに限らず、その後の人生で一生涯役立つスキルです。
不登校やいじめ経験者には、自己表現が得意でない生徒も多いです。声を出したり役を演じる事で「自分はこうしたい、こう思う、こう感じている、これは止めてほしい」という表現力が上がれば、今後の人生でいじめられにくくなります。
声優の仕事を通して自分の将来を考えるきっかけになる
実際に声優を目指してプロになる人ももちろんいますが、狭き門である事は間違いありません。
トライ式高等学院では、声優ゼミの本来の目的を
本物の声優に触れる事で、自分の将来について考え始めるきっかけにする事
と明言しています。
現役の人気声優から、仕事のやりがいや良さだけでなく、プロダクションとの関係やギャラ等の現状をありのままに話してもらったり、実際にアフレコ(映像への声入れ)を行っています。そこから仕事の仕組みを理解したり、自分自身にとって何がベストなのか?を考えるきっかけになっています。
著書「ひきこもらない生き方」には、
声優のゼミに取り組み、コースが終了した時に別の仕事に就きたいと言い出す生徒も少なくありません。
とあります。
実際に取り組んでみて別の道を考える事と、何も取り組まずに別の道を考えるのとでは納得感も違いますし、今後の人生にも大きな影響を及ぼしてくるのではと思います。
参考:木村隆広、幻冬舎、トライ式ひきこもらない生き方、199p
まとめ
実際にそこからプロの声優になる人もいますが、本音の部分では声優のように格好良く振る舞えるようになりたい、怒ったり泣いたり自己表現できるようになりたいという思いの現れかもしれません。
安定した職種とはいえませんが、興味のある事を通して、社会や人と関わっていったり、自分と向き合うきっかけにもなります。
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