通信制高校に通学した場合、自由に使える時間が多いのでバイトは非常にお勧めです。
自宅で何もせずにいると、考えなくて良い事まで考えてしまって、将来の不安だけが大きくなる事もありますが、身体を動かしていれば余計な心配はどこかに消えていきます。
ただ、バイトの面接に受からないと自分を否定されたような感じがして、とても落ち込むと思います。この記事では通信制高校生が、バイトの面接に合格するために気をつけるべき事を解説します。
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通信制にした理由を聞かれた場合の対応
バイトの面接官から「なぜ通信制高校を選択したんですか?」
は絶対に聞かれます。その理由は次の2つが大きいです。
- 全日制に通学しておらず、不登校経験があるとバイトもサボるのでは?
- 友人関係が理由で全日制高校を止めたのであれば、職場の人との関係も上手くいかないのではないか?
上記の面接官の不安をクリアにするために、次のような返答をすればOKです。
バイト面接官が安心できる模範回答
働きながら高卒資格を取りたくて通信制高校にしました。全日制よりも通信制の方が昼間に働けるので、通信制高校を選択しました。
ウソを言うのに抵抗があるかもしれませんが、バイトに採用されるという目的を達成するためには、建前を通すことも必要です。大事なのはウソをつかない事ではなく、採用される事なので、そちらを優先しましょう。
例え面接官にはウソだと感じられたとしても、「嫌な上司やお客さんに対しても、しっかり挨拶できるような社会性のある子なんだな」とも捉えられます。
ウソをつきたくない場合の返答
どうしてもウソをつきたくない場合は、正直に通信制高校にした理由を言ってみるのも1つの手です。それで採用されればこちらの状態を汲んでくれているため、働きやすい職場とも言えます。例を2つ紹介します。
高1の時に不登校で前の全日制を止めましたが、学校の勉強が何の役に立つのかどうしてもわからなくて止めました。通信制高校は単位制で全日制よりも好きな科目を選べるので選択しました。働く事やお金を稼ぐ事への興味は強く、こちらのコンビニ系列は良く利用しており、好きな商品が多いのでこちらで働きたいと思い、志望しました。
いじめが理由で不登校になり、通信制高校を選択しました。今の通信制高校には1年通学していますが、いじめられる事なく、友人も作ることができ、時間と気持ちに余裕が持てたので、前から興味のあったこちらのバイトを志望しました。
正直に伝えるにしても、上記のように「バイトをサボるのでは?人間関係が苦手なのでは?」という面接官の不安をやわらげる回答を心がけてみて下さい。
ここで働きたいという意志をしっかりと見せることが大事です。
出来ればしない方が良い回答
- 友人関係が理由で全日制高校を辞めて通信制にした
- 不登校で全日制に通えず、通信制にした
といった理由だけを伝えると、例え本当だとしても面接官が不安になるだけで、採用からは遠ざかります。
通信制高校を選択した理由については、言いたくなければ無理に話す必要もありません。
「一身上の都合で全日制高校を辞めて通信制高校にしました。」
と質問に対して答えないのも有りですが、間違いなく答えにくい理由で通信にしたんだなと受け取られるのでお勧めできません。
本当の事を言わない事に抵抗があるかもしれませんが、バイトがしたいという気持ちはウソではないハズです。その気持ちを大事にしてアピールしましょう。
特にスクーリングのある日以外の日中は、シフトに入りやすい点は最大のアピールポイントです。
通信制である事を侮辱された場合
そこで働くのは絶対に止めておきましょう。相手もバイトを選ぶ権利がありますが、こちらも働く場を選ぶ権利があります。
たとえそこで働けたとしても、同じように常に侮辱されながら働かざるを得ない可能性が高いです。
面接に行った事で、嫌なバイト先だとわかったと捉えてそこから離れるのが吉です。アピールする必要もありません。
志望動機について
そのバイト先を志望した理由は、聞かれる可能性が非常に高いです。
「ヒマだから小遣い稼ぎです。」
と答えると軽く感じられて、サボるかもしれないなと思われかねません。
ただ、就職面接ならその企業を選んだ理由は明確に答えやすいのですが、通信制高校生にとっての主なバイトの目的は、お金稼ぎや社会経験だと思います。
- 近場なので続けやすいと思い、志望しました。
- こちらの〇〇が好きなので、志望しました。
- 将来〇〇の関係の仕事をしたいと思っており、それに近いバイトなので志望しました。
等、出来るだけ肯定的に伝えると感じが良いです。
お金を稼ぐ目的を聞かれた場合
面接官がこれを聞く理由は、稼ぐ目的が明確ならバイトをサボらずに続けてくれる可能性が高いと考えているためです。ただ、そうでなくともきちんと続ける人もいるので、これについてはストレートに本音を答えても、それほど差し支えありません。
「自由に使えるお金が欲しいためです。原付きの購入や趣味のゲームに使います。」
であれば親から小遣いを多くもらっているわけではなく、自立したいんだなとも受け取れます。面接官からすると使う目的がハッキリしている方が、しっかり働いてくれるだろうと感じられます。
「車の免許を取ったり、これから一人暮らしする時の資金のためです。」
でもOKです。
大学進学や留学を目的として伝える場合、それが本当なら良いのですが、嘘だと見破られやすいです。
最も良くないのは、何も返答しないという対応です。「特に稼ぐ理由はありません。」「なんとなくです。」という返答もしない方が良いです。すぐにサボりそうな感じを受けます。
バイトに合格したら
次の3つを意識すると、余計なストレスが溜まりません。
- 人間関係を気にするのではなく、とにかく仕事を覚える。
- やって良いかどうかわからない事があれば、確認する。
- 何をして良いかわからない時があれば、先輩に何をすれば良いか聞く。
仕事をしっかりしていれば、職場の人からは気に入られます。
挨拶はもちろん大事ですが、職場の人とは仕事上の必要なコミュニケーションを第一に考えればOKです。無理に仲良くなろうとする必要はありません。仕事をきっちりとこなすことが第一です。
慣れるまではしんどいと思いますが、慣れたらあなたの新しい居場所が手に入ります。もしあなたがそのバイト先で引き続き働きたければ、職場によってはバイトから正社員への登用の可能性もあります。お金と自信を手に入れるためにも頑張って下さい。