文部科学省の平成30年度(2018年)の学校基本調査によると、通信制高校に在籍する全生徒数は186,502人です。
公立の通信制高校の在籍数は、57,285人
私立の通信制高校の在籍数は、129,217人
となり、割合で表すと、公立31%、私立69%です。
上記の数字は通信制高校の在籍生徒数です。特に公立の通信制高校の場合は、籍はおいているけれども、履修していない(レポートやスクーリングを行っていない)生徒が多いです。履修している生徒数は↓になります。
実際に履修登録している生徒数
履修登録すると、スクーリング、レポート作成の必要がありますので、実際に通信制高校で学んでいる生徒の実数といえます。
こちらの全生徒数は、162,205人です。
公立の履修者数は36,750人
私立の履修者数は125,455人
となり、こちらを割合で表すと、公立23%、私立77%です。私立が約8割で非常に高いです。
公立の通信制高校は、基本在籍年数の上限が定められていない(最大6年、8年と上限在籍年数を定めている高校もあります)ため、籍だけおいて科目を何も履修していない人も多いです。この点については、公立に在籍している生徒の事情(仕事や家庭等)が大きく関係しています。
私立の場合は在籍しているだけで相応のお金がかかるため、在籍数と履修者数の差がほとんどありません。
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全日制、定時制との生徒数・割合比較
全日制、定時制、通信制含む2018年度の全高校生の数は342万2千人(3,422,163人)です。それぞれの割合は↓になります。
全日制生徒数:315万人(3,150,559人)92.1%
通信制生徒数:18万6千人(186,502人)5.4%
定時制生徒数:8万5千人(85,102人)2.5%
参照:文部科学省 平成30年度学校基本調査
通信制高校の生徒割合は全体の5.4%なので高校生の40人に2人は通信制の生徒という事になります。思っていたよりも多いと感じます。
通信制高校への転入学・編入学の割合
全体生徒数の約50%が転入学・編入学です。
文部科学省が実施した調査では、平成 28 年度間に通信制高等学校に入学した者 68,781人のうち、転入学・編入学者及び転籍者(以下、「転編入学者等」という)は計 35,566人であり、51.7%に達している。
引用元:文部科学省 高等学校通信教育の質の確保・向上方策について P5(参照2019-07-23)
残りの半数は中学卒業と同時に通信制高校に入学した方です。
ちなみに転入学・編入学の割合は、
学校法人立:49.5%
株式会社立:65.1%
となっています。
株式会社立の通信制高校は、随時入学可能な高校が多いため転入学・編入学の割合が高めです。
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