通信制高校を目指す方で、体育や芸術系の授業に苦手意識を持つ方は比較的多いです。
特に体育はサッカーや野球等のチームプレーだと、上手くやれないと恥をかくし他の生徒に嫌われるのではないか、迷惑をかけてしまうのではないか?という意識も出てきます。
結論からお伝えすると、通信制高校の体育の授業では、その心配は無用です。そして音楽、美術を選択しない事も可能です。体育は必ず受けなければ卒業できません。(必修科目に指定されているため)
通信制高校の授業は基本的に単位制となっていて、必ず受ける必要がある必修科目と、自由に選べる選択科目に分かれています。
この記事では、音楽や美術を選択しないのであれば、どんな科目を選択する必要があるか、通信制高校の体育の授業はどんな感じなのか、その詳細を解説します。
▶︎「高卒」と「専門」を同時に学べる通信制高校でなりたい自分になろう!
目次
音楽と美術について
必修科目の「芸術」の科目に組み込まれていて、音楽や美術は選択してもしなくてもどちらでもOKです。
ただ、↓の「芸術」の科目の中から、何か最低1科目選択する必要があります。
音楽Ⅰ、美術Ⅰ、工芸Ⅰ、書道Ⅰ
つまり、音楽と美術、どちらも選択しないのであれば、工芸Ⅰか書道Ⅰのどちらかを選択する必要があります。
工芸って何するの?と思いますよね。ちなみにヒューマンキャンパス名古屋校ではトートバックを作っていて、楽しそうなイメージでした。
※高校により、必修科目は若干異なります。詳細は希望の通信制高校にご確認下さい。
体育について
体育は必修科目に指定されているため、3年間で最低7~8単位は取得する必要があります。
ゆるい感じで行われている高校がほとんどなので、特に身構える必要はありません。どの高校も誰でも参加しやすい大縄跳びやドッジボールなどが実施されてます。
どの高校も実技テストは無く、座学での保健体育の試験はあります。(レポートをこなしておけば難しくありません)
未経験の事はどんな感じかわからないので不安になると思いますが、難しい事はやっていないので、それほど心配しなくてもOKです。参考までにそれぞれの通信制高校の体育の様子を紹介します。
第一学院高等学校の体育
第一学院高等学校の通信コースの体育は、年4日間のスクーリングの時に行われています。
柔軟運動から始まって、長縄跳び、ドッジボールと誰でも参加しやすく、とてもゆるい感じで行われています。
NHK学園高等学校の体育
NHK学園のおもしろいところは、
幅広い年齢の人たちが一緒になってスポーツ・運動に取り組む
という所だと思います。
体育の授業を通して色んな状況の人がいるんだなという事が感じられると、視野が広がって楽に生きれる事にも繋がります。公式サイトには
初歩的なところからスタートするので安心です。身体的な理由で運動が制限されている人は、見学でのスクーリング参加も認めています。
とあり、とても敷居が低く、参加しやすいですね。身体的な事情がある人も安心です。
N高等学校の体育
集中スクーリングの時の体育は参加人数が多めですが、授業内容は
大縄跳び・大玉送り・玉入れ・ドッチボール
と楽しそうです。体育の授業に参加すると、他の生徒と自然に会話する機会も作りやすいので、友達も作りやすそうです。
飛鳥未来高等学校の体育
こちらはミニバレーとバドミントンを行っています。
週に1度ですが、教室での体育授業(座学)と、体育館での授業と分かれていて、体育館での授業は参加自由です。
遊び感覚で楽しめて、ゆるい感じです。
屋久島おおぞら高等学校の体育
サポート校のKTCおおぞら高等学院の体育の授業は、座学が中心です。
こちらの記事では体幹トレーニングの様子が紹介されていますが、よく見ると男女混合で、自然な形で接することが出来るのもとても良いですね。
上記の各通信制高校の資料は、↓から無料で請求できます。
公立の通信制高校の体育
公立も私立同様緩いです。これは障害のある方も学ばれているためです。高校により違いはありますが、次のような内容で実施されています。
ゲートボール、ターゲットゴルフ、ペタンク(金属のボールを手で転がすカーリングに似た球技)、気功
引用元:手島純、通信制高校のすべて、彩流社、2017、P76
私立同様誰でも取り組めて、上手い下手や記録は関係なく、楽しさ、身体を動かす気持ち良さを重視している感じです。
まとめ
通信制高校では、音楽と美術は選択してもしなくてもOKですが、体育は必修科目です。
ただし通信制高校に不登校経験者が多い事は高校側も汲んでいるので、上記のようにどの高校も参加しやすい形で実施しています。体を動かす気持ち良さを重視してますね。
不安はあると思いますが、それほど心配する必要はありません。