通信制高校から大学進学を目指す人は少なくありません。
高校によって大学進学へのサポート体制と、進学人数は大きく変わります。また、高校選択の時には公立の通信制高校でも大学に行けるかどうか、気になると思います。
結論からお伝えすると、公立からでも大学進学は可能ですがあまりお勧めはできません。
この記事ではその理由と、大学進学におすすめの通信制高校を5校紹介します。
▶︎「高卒」と「専門」を同時に学べる通信制高校でなりたい自分になろう!
公立、私立どちらにすべき?進学率の比較
大学への進学率は、通信制高校全体では17.5%となっています。
参照元:文部科学省・学校基本調査(平成28年度)
公立と市立を分けると
公立:10.5%(877人)
私立:18.8%(8,098人)
となっています。進学人数で見ると一目瞭然なのですが、大学進学者の約9割は私立の通信制高校出身です。
これは公立の通信制高校は元々労働者のための高校であり、大学進学を視野に入れていないためです。当然ですが私立の方が進学のためのサポートが厚いです。国公立の大学に進学している人も多数います。
通信制高校から大学進学を狙っている人は、私立の通信制高校にすべきです。
絶対に知っておくべき!指定校推薦について
指定校推薦は、特定の大学に高校から自分自身を推薦してもらう制度です。合格率はほぼ100%で、本来その大学に合格する学力よりも低くても推薦してもらえる事は多々あります。(3年間合計の学力、特別活動等から評価されます。)
入試を受けずに推薦で合格できるので、推薦枠が使えると入学に非常に有利です。
大学進学者数の多い通信制高校5校
学校側が公表している進学人数が多い順から紹介します。いずれも全国主要都市にキャンパスがある高校です。
第一学院高等学校
大学・短期大学進学人数は、568名(2019年)と非常に多いです。
指定校推薦枠も非常に多く、四年制大学180校、短期大学65校となっています。
特徴として大学進学を狙いとした「特別進学コース」があり、レベル別講座が行われているので、基礎を固めたい方から難関大学を目指す人にも対応してます。科目や講座が増えても追加料金が発生しないシステムで、進学しやすい環境が整えられていると感じます。
単に大学合格を目指すというよりは、その先の生徒の将来を一緒に考え、夢をモチベーションに進学や就職をサポートする事を重視してます。自分の目標や、やりたい事を明確にしたり、夢の一歩を作りたい方向けです。
トライ式高等学院
大学合格実績は426名、(2019年)です。
トライ式高等学院はサポート校のため、提携しているいずれかの通信制高校に入学する事になります。
大学進学を目的とする特進科では、個別に学習計画を立て、マンツーマンで個別授業が行われています。特進科の大学合格率は70.4%は、異例の高さです。ちなみに大学合格率を公表している所は、このトライ式高等学院だけでした。自信の現れだと思います。
サポート校になるため費用はどうしても割高になりますが、それに見合った学力と結果を得やすいといえます。手厚いサポートで、何としても合格を手に入れたい方向けです。
NHK学園高等学校
大学・短期大学進学人数は、408名(2017年度)、指定校推薦枠は4年制大学79校、短大30校となっています。
大学受験に特化したコースはありませんが、これだけの進学実績を残しているのはサポートがしっかりしているからこそだと思います。スクーリングの時だけではなく、 電話でもレポートの問題について質問を受け付けています。
心と生活の悩みサポートが充実しており、心理・福祉分野の資格を持つ先生の電話相談を受けれたり、対面での相談体制もあります。
メンタル面もサポートしてもらいながら、大学進学を目指したい方向けといえます。
ルネサンス高等学校
合格実績人数は非公開ですが、指定校推薦が比較的多めです。
AO入試の対策として、小論文の添削講座と面接対策が実施されています。
模擬試験の受験が徹底されていて、一般入試を目指している人には状況によっては予備校や塾とのWスクールを勧められる場合もあります。受験勉強だけではなく、生徒の体調管理も考えて指導してくれます。
KTCおおぞら高等学院
KTCおおぞら高等学院もサポート校で、全国各地にキャンパスがあります。
進学コースでは、キャンパスでの学習+WEB授業もあり、リアルタイムで講師とコミュニケーションを取りながら受講出来ます。映像授業では学び直しや先取り学習も可能で、個人個人の学力に合わせて対応してます。
具体的な進学人数や指定校推薦数については非公開ですが、指定校推薦で進学した卒業生の動画を唯一アップされている学校です。
特徴として、海外への留学サポートシステムが短期から長期まで非常に充実しており、海外の大学への進学や語学留学のサポートも受けれます。
公開されている合格者数について
通信制高校のHPをリサーチした所、具体的な合格者数を公開しているのは紹介した順の3校のみです。
生徒が合格した大学名を記載している通信制高校は比較的多いですが、合格者数を公開している高校は非常に少ないです。
高校側が、合格者数が多いという自信があれば必ず公開するはずですので、実質この記事で紹介している通信制高校が、合格実績上位といって間違いありません。
通信制高校から大学進学している人は多くいますので、まずは資料請求して詳細をチェックしてみて下さい。