通信制高校の中には、小さなお子さんを持ちながら通学する方のために、学校に託児室が設置されている所があります。
埼玉学園大学が行った調査によると、
託児室を設置している通信制高校は14校
です。
引用元:通信制高校の託児室と学習権の保障 P194
公立の通信制高校に比較的多いのですが、そのほとんどは各校がボランティア的な形で運営しています。行政が保障している制度ではありません。
費用は無料の高校と、有料(利用ごとに1,000円~2,000円程度)の高校にわかれます。
この記事では、公式サイトで託児室OKを打ち出している通信制高校11校と、高校に託児室が無い場合の対処法を解説します。
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託児室のある通信制高校
以下の11校については公式サイトで託児室を設置している旨を公開しています。預けれる子供の年齢は高校によりけりですが、満1歳から6歳(就学前)としている高校が多いです。
校名 |
所在地 |
東京都立新宿山吹高等学校 | 東京都新宿区 |
東京都立砂川高等学校 | 東京都立川市 |
横浜修悠館高等学校 | 神奈川県横浜市泉区 |
前橋清陵高校 | 群馬県前橋市 |
茨城県立水戸南高等学校 | 茨城県水戸市 |
長野西高等学校 | 長野県長野市 |
松本筑摩高等学校 | 長野県松本市 |
大阪府立桃谷高等学校 | 大阪府大阪市 |
京都府立朱雀高等学校 | 京都市中京区 |
三重県立北星高等学校 | 三重県四日市 |
勇志国際高等学校 | 熊本県天草市 |
上記の高校は、勇志国際高等学校以外は公立のため、基本スクーリング(通学での授業)は週1です。
勇志国際高等学校は年1回の集中スクーリング(3泊4日)の時に無料で託児可ですが、場所が熊本県天草市のため、そこまでお子さんと共に行く必要があります。それは難しいという方のために、向いている方法を解説します。
高校に託児室が無い場合の対処法
方法は簡単で、
年4日程度のスクーリングの少ない通信制高校を選択し、その時だけ一般の託児所を利用する、または親に頼む、または旦那に仕事を休んでもらう
やり方です。
年4日の集中スクーリングは、宿泊を伴うタイプと、宿泊せずにすむタイプがあります。
宿泊なしのタイプについては、N高等学校とNHK学園高等学校が実施しています。
個人的にはこの4日間のスクーリングを育児休業日として、宿泊型のスクーリングを活用するのも有りだと思います。子育てを離れて、普段は触れ合えない人と接する良い機会です。
この方法のデメリットとして、私立の通信制高校なので費用は公立よりも高くなります。
ただし、就学支援金制度を使えば学費は年間10~20万円程度です。(公立は年間5万円程度)
高卒資格を取得すると必然的に働ける場は増えるので、充分取り戻せる金額といえます。↓からNHK学園高等学校とその他の通信制高校の資料を無料で請求できますので、詳細をチェックしてみて下さい。
スクーリング毎に民間の一時保育を利用した場合
どうしても高額になるため、あまりお勧めはできません。
週一のスクーリング時に預ける時間を8時間として、平均的な料金は
- 東京の場合=9,500円 (年換算:456,000円)
- 名古屋の場合=4,000円 (年換算:192,000円)
- 大阪の場合=5,000円 (年換算:240,000円)
程度です。いずれも年換算すると、保育料だけで通信制高校の学費を超えるような金額になってしまいます。
まとめ
高卒資格が取得できると仕事の幅が広がるのは間違いありません。
高卒資格を取得するには、どうしても3年以上かかりますが、以前の高校を退学していた場合、そこで取得した単位と在籍期間は引き継げます。
詳細:主婦が通信制高校を目指す時に絶対に知っておくべきこと4つ
育児は大変かと思いますが、お子さんが大きくなった時に「私がいたせいで母がやりたい事が出来なかった」と感じられると残念です。
通信制高校には子持ちの主婦の方も珍しくありませんので、まずは資料請求してご自身に合いそうな高校をリサーチしてみて下さい。